名前は日本脳炎ですが、日本からフィリピン、インドあたりまで、東南アジアで流行している病気です。蚊の血液の中にある日本脳炎ウイルスが、人の体の中に入って感染します。かかっても多くの人は症状が出ませんが、一部の人に脳炎が起こります。
現在国内での患者数は年間10名以下です。年齢的には50歳以上が多いのですが、この5年間で3名の子どもの発症がありました。地域分布では圧倒的に西日本が多くなっていますが、地球温暖化のために、今後北へ広がると予想されています。日本脳炎のウイルスは豚の血液の中で増殖するので、養豚場の多い地域は注意が必要だといわれています。
かかっても、多くの人は症状が出ません。数は少ないですが、脳炎が起こると、けいれんや意識障害が起こります。そして障害が残るか、死亡する確率が高まります。夏に多いウイルス性髄膜炎(普通はほとんど重症になりません)で、日本脳炎ウイルスによるものも報告されています。
上の症状と同じです。
日本脳炎ワクチン(不活化ワクチン)が有効です。現在使用できるものは新しい細胞培養ワクチンだけです。2010年7月27日からⅡ期(9歳-12歳)の定期接種もできるようになりました。
また、当分の間、Ⅰ期3回の接種が完了していない人は、接種していない回数をⅡ期の年齢(9歳-12歳)で定期接種を受けることができます。市町村や保健所から通知や接種券が送られてくるのは3歳の人に限られていますが、Ⅰ期、Ⅱ期の年齢であれば定期接種として受けられます。ぜひ希望して、きちんと接種を受けてください。