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子供のVPD

日本脳炎

どんな病気?

日本脳炎ウイルスに感染した豚の血液を吸った蚊を介して日本脳炎ウイルスが人の体の中に入る、かかってしまうと重大なVPDです。名前は日本脳炎ですが、日本からフィリピン、インドあたりまで、東南アジアで流行している病気です。現在国内での患者数は年間10名以下です。年齢的には50歳以上が多いのですが、この約5年間で6名の子どもの発症がありました。地域分布では圧倒的に西日本が多くなっていますが、地球温暖化のために今後北へ広がると予想されています。北海道の子どもも国内外で移動することがありますので、接種がすすめられています。日本脳炎のウイルスは豚の血液の中で増殖するので、養豚場の多い地域は注意が必要だといわれています。

症状や経過

かかっても多くの人は症状が出ません。数は少ないですが脳炎がおこると、けいれんや意識障害がおこります。そして障害が残るか、死亡する確率が高まります。夏に多いウイルス性髄膜炎(普通はほとんど重症になりません)で、日本脳炎ウイルスによるものも報告されています。

重症になると...

日本脳炎ウイルスに感染すると約100~1,000人に1人が脳炎を発症し、そのうち15%ほどが死亡するといわれています。

予防は?

日本脳炎ワクチン(定期接種、不活化ワクチン)で予防します。
第1期は生後6か月から接種できますが、多くの地域では3歳からの接種となっています。 最近では、3歳未満に日本脳炎にかかった例がありますので、かかりつけの小児科医と相談のうえ、お住まいの地域なども考慮のうえ接種してください。第2期は9歳から12歳に1回接種します。

現在は、特例措置が取られ、接種見合わせの間の不足回数分を定期接種として受けられます。1995年(平成7年)4月2日生まれ~2007(平成19年)4月1日生まれの方は、特例措置が適用されます。お子さんの日本脳炎ワクチンの接種回数を母子健康手帳で確認しておきましょう。