BCGワクチン
生ワクチン
スタンプ方式
定期接種
予防するVPD
接種時期と接種回数
生後11か月(1歳未満)までに1回接種します。スタンプ方式の接種。
おすすめの受け方
生後5か月から7か月での接種がおすすめです。現在は、赤ちゃんの結核はたいへん少ないので、流行している百日せきの予防のため四種混合(DPT-IPV)ワクチンを3回受けた後の生後5か月ごろに接種するのが最適です。
結核菌による髄膜炎や全身性の結核を防ぐために流行している低開発国では生まれてすぐに接種しますが、年齢が低いと副作用も大きくなります。また、生まれつき免疫がたいへん弱い先天性免疫不全症の赤ちゃんには接種できません。先天性免疫不全症の診断がつけにくいこともあり、生後3か月未満での接種はおすすめできません。
スケジュールを立てる時のポイント
個別接種、集団接種ともに、標準的な接種時期である生後5か月から7か月での接種がおすすめです。
2020年10月からBCGワクチン(注射の生ワクチン)と0歳で受けるほかのワクチン(不活化ワクチンや飲むタイプの生ワクチン)の接種間隔の制限がなくなりましたので、集団接種でもスケジュール調整がやりやすくなりました。
結核患者さんが多い地域ではBCGを3か月から強く勧めることもありますので、かかりつけ医とよくご相談ください。
細い9本の針を皮膚に押しつけるスタンプ方式の予防接種です。接種部位が乾くまで、さわらないようにしましょう。以前行われていたツベルクリン反応は、現在は行われていません。
副反応
ふつうは2~3週間後にぽつぽつとはれてきてうみが出ることもありますが、数か月で自然に治ります。塗り薬や貼り薬はつけないようにします。
1%以下ですが、接種して1~2か月してから脇の下のリンパ節がはれてくることがあります。また、先天性免疫不全症の子どもに接種した場合は菌が全身に広がることもあります。
コッホ現象
接種後受けたところの針跡が3~10日以内にたいへん赤くはれてうんできたら、接種前から結核に感染していた可能性があります。これは、ワクチン接種による副作用ではありません。結核にかかっている可能性があるので、あわてずに数日以内にワクチン接種をした機関を受診してください。