インフルエンザワクチン

不活化ワクチン
任意接種(子どもの場合)

予防するVPD

インフルエンザ

接種時期と接種回数

生後6か月以上で12歳まで(13歳未満)では2回ずつ接種します。10月ごろに1回目を接種し、およそ2~4週間(できれば4週間)あけて2回目を接種します。13歳以上は通常1回接種ですが、2回接種することもできます(接種間隔はおよそ1~4週間)。

WHO(世界保健機関)や米国では、生後6か月~8歳まで(9歳未満)が初めて接種を受ける場合は2回接種ですが、翌年からは毎年1回の接種を続けるよう勧めています。9歳以上は初年度から毎年1回接種です。接種回数に関してはかかりつけ医とご相談ください。

おすすめの受け方

インフルエンザは脳炎や肺炎をおこしやすい、普通のかぜとはまったく違う重いVPDです。小さな子どもの場合、1回の接種だけでは十分な免疫ができません。重症化を予防するのに必要な免疫ができるのは、2回目を接種して2週間ほどたったころからです。

毎年、流行するウイルスの型が違い、それにあわせてワクチンがつくられています。前のシーズンに接種していても予防効果は期待できませんので、毎年接種しましょう。

スケジュールを立てる時のポイント

流行前に接種が終わるようにスケジュールを立てましょう。多くの小児科では10月前半から接種を開始します。2回接種が必要な場合は、1回目は10~11月、2回目は11月中に接種するのがおすすめです。
予約方法などがほかのワクチンと異なる場合もありますので、あらかじめ問い合わせをしておきましょう。

副反応

卵アレルギーのある方はかかりつけの小児科医と相談してください。ごくまれですが、ショックやじんましん、呼吸困難などのアレルギー症状が現れることがあります。

ワクチンの効果と安全性

予防効果はほかのワクチンと比べてそれほど高くありませんが、発病予防だけでなく、重症化予防として接種することをおすすめします。結果として脳炎の予防も期待できます。妊娠中に母親が受けると生まれた赤ちゃんにも予防効果があります。

接種部位が赤くなったり、腫れたりする局所反応や発熱を起こすこともありますが、軽く自然に治ります。ごくまれですが、ショックやじんましん、呼吸困難などのアレルギー症状が現れることがあります。

(2023年11月更新)

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