不活化ポリオワクチン(IPV単独)

不活化ワクチン
定期接種

2012年9月から注射の単独不活化ポリオワクチンが定期接種ワクチンに導入されました。
2012年11月からは三種混合(DPT)と単独不活化ポリオを混合した四種混合ワクチン(DPT-IPV)が導入されました。2012年8月以降に生まれた赤ちゃんは四種混合ワクチンを接種します。
2012年8月まで定期接種の生ポリオワクチンはこちらをご覧ください。

予防するVPD

ポリオ(小児まひ、急性灰白脊髄炎)

接種時期と接種回数

生後2か月から接種できます。3〜8週間隔で3回、3回目の約1年後(6か月後から接種可能)に4回目を接種します。
海外では、小学校入学前の時期にポリオワクチンの5回目(任意接種)を接種しています。

おすすめの受け方

ポリオの予防には、2012年11月からは標準的には四種混合(DPT-IPV)ワクチンを受けています。
生ポリオ、不活化ポリオ、三種混合(DPT)ワクチンのいずれかを1回でも接種している場合は、原則として不活化ポリオワクチン(IPV単独)を接種します。生ポリオワクチンと不活化ポリオワクチンの合計が4回になるように接種します。ただし、生ポリオワクチンをすでに2回接種している場合には不活化ポリオワクチンは接種しません。
接種方法が変更になる場合がありますので、自治体や最新情報をご確認ください。

スケジュールを立てる時のポイント

三種混合ワクチンやそれ以外のワクチンとも同時接種ができます。接種方法についてはかかりつけ医と相談して決めましょう。

副反応

まれに発熱や接種したところが赤くなったり腫れたりすることがあります。
ワクチンの製造過程でウイルスの病原性(毒性)を完全になくしていますので、ワクチンによる小児まひの心配はまったくありません。

同時接種について

早く免疫をつけて、危険なVPDから子どもを確実に守るために同時接種は欠かすことのできないものです。同時接種が安全であることは、世界の何億以上の子どもたちが受けてきていることからも、世界の常識であり、日本でも確認されています。接種年齢になっていれば、何本でも受けられます。米国では、生後2か月の時は6種類も受けています。

新型コロナウイルスの影響

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)によって世界の国々で麻しんやポリオなどのワクチン接種率が低迷し、世界的な流行が始まっています。日本でもワクチン接種率の低下がおこり、海外から日本国内に持ち込まれたウイルスへの感染リスクが高まっています。お子さんの予防接種について、受け忘れているワクチンがないかをあらためて確認してください。
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