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子供のVPD

みずぼうそう(水痘)

どんな病気

水痘帯状疱疹ウイルスによって起こる病気です。多くの場合、それほど重くなりませんが、無視できない数の子どもたちが重症になる病気です。伝染力も麻しん(はしか)と同じくらい強いものです。米国では定期接種で2回受けますが、日本では任意接種でお金がかかるため、接種率が30%と低く、毎年80万人くらいがかかっています。

かかる年齢は生後すぐからです。多いのは、生後6か月から4歳頃。保育園でかかることも多く、そうなるとママやパパなどが仕事を一定期間休む必要も出ます。

症状や経過

ふつう2─3週間の潜伏期の後に、熱が出て、体に虫さされのような赤い斑点が出てきます。1日くらいでそれが水ぶくれになって、全身に広がります。強いかゆみもあります。熱は数日でおさまって、水ぶくれの所も黒いかさぶたがつくようになり、7日くらいでおさまります。ただし、熱が出ない場合もあれば、高熱が続く場合もあります。

重症になると

軽いと思われるみずぼうそうですが、脳炎や肺炎、皮膚の重い細菌感染症など多くの合併症が知られています。日本でも、毎年みずぼうそうで亡くなる人がいます。重症になりやすいのは、1歳前、7−10歳以上、アトピーなど皮膚の病気のある人などですが、健康な子どもやおとなも重症になるのが問題です。

予防は?

国の任意接種では生後12か月からワクチン(生ワクチン)を受けます。しかし保育園に入園するなどで、流行しそうなときは必要に応じて1歳前でも接種することがあります。1回受けた人も、3年前後したら2回目の接種が、米国同様に勧められます。地域によっては補助金が出るところもあります。

みずぼうそうと帯状疱疹
みずぼうそうと帯状疱疹は、共に水痘・帯状疱疹ウイルスが原因で起こります。みずぼうそうはこのウイルスにはじめて感染したときに起こる病気の姿です。
一方、帯状疱疹はみずぼうそうにかかったことのある人の免疫力が下がったときに起こる病気の姿です。一般的には大人、高齢者の病気です。とりわけ、帯状疱疹後に起こる神経痛は激しいことも多く、その人は一生苦しむことになってしまいます。
みずぼうそうにかかって体中で増えたウイルスは、みずぼうそうが治っても体内から消えてしまうのではありません。その人の神経細胞の中で息を潜めるように 静かに生き続けています。そして、その人の免疫力が下がって再び皮膚に出る(すなわち、帯状疱疹を起こす)タイミングを、体に潜伏したウイルスは今か今かと狙っているのです。
ですから、「みずぼうそうにしっかりかかると帯状疱疹は重くなりやすい」、「みずぼうそうが軽いと帯状疱疹が軽く済む可能性がある」、「みずぼうそうにかからないと帯状疱疹にかからない」となります。みずぼうそうにかかる前にワクチンを受けておけば、みずぼうそうにかからないか、軽くすみますね。それだけ帯状疱疹が重くなる可能性は少なくなると考えられます。それどころか、今では帯状疱疹や後の神経痛を少しでも防ぐために、みずぼうそうにかかったことのある高齢者に対しても、このワクチンが使われるようになってきているのです。

みずぼうそうは重い病気ではないように思われていますが、多くの合併症があり、死亡者から重症者まで意外に多くいるのです。そのため米国では2回の義務接種になっているくらいです。是非ワクチンを接種してください。

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