破傷風菌が、傷口から入って体の中で増え、筋肉をけいれんさせる破傷風菌毒素を大量に出すために起こる病気です。深い傷だけでなく、ガーデニングなどでできる小さな傷でも起こります。人から人へうつる病気ではありません。現在では、30歳以下で破傷風になる人は少数ですが、これは多くの人が子どもの頃にDPTワクチンを受けて、抗体が少し残っているためです。逆に40歳以上では、年間100名以上がかかっています。これは当時、ワクチンを受けてなかったためです。
けがをしてしばらくしてから、顔の筋肉を動かしにくい、笑ったように引きつった顔になる、などの症状が出ます。だんだんと口が開けにくくなり、その後全身の筋肉がいっせいに縮んで、けいれんが起こります。おなかの筋肉も、背中の筋肉もいっせいにけいれんするので、最終的には後弓反張と言って、まるでイナバウアーのような姿勢になります。意識は侵されないので、大変痛く苦しい状態です。当然、現在の医学でも亡くなるケースがあります。この時期を乗り切ると、元通りになります。しかし、免疫はできないので、何度もかかる人もいます。
背骨などが折れることもあります。また、呼吸ができなくなって、亡くなる人もいます。合併症がなくても極めて重い病気です。
DPTワクチン(定期接種、不活化ワクチン)を受けてください。詳しくは百日せきのページをご覧ください。