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新型コロナウイルス感染症(COVID-19)

どんな病気?

新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)によっておこる感染症で、2019年末頃から今に至るまで世界中で流行しています。

新型コロナウイルスは、人から人へ感染をくり返す中で少しずつ変異します。変異株によって、感染力や重症化するリスク、ワクチンの効果が異なります。

オミクロン株の流行とともに新型コロナウイルス感染症の新規陽性者に占める10代以下の割合が増加し、全体の約30.0%となりました。

症状や経過

新型コロナウイルスに感染すると、発熱やせき、倦怠感などのかぜに似た症状が現れます。症状がない場合や、味覚や嗅覚の消失、のどの痛み、頭痛、下痢、皮膚の発疹や手足の指の変色、眼の充血または炎症が現れたりすることがあります。一般的に、子どもは大人よりも「軽い」といわれていますが、発熱や倦怠感、のどの痛みなど子どもにとってつらい症状が現れます。

新型コロナウイルス感染症の感染や、感染者の濃厚接触者となった場合、学校は欠席し「出席停止」扱いとなります。

重症になると...

新型コロナウイルス感染症は、ウイルスの株により症状や重症度が変わります。2022年になり、入院や重症化が増加し、20歳未満の40名が命を落としています(2022年10月末時点)。
また、年齢や性別、基礎疾患の有無、コロナ発症時の重症度に関わらず、新型コロナウイルス感染症の回復後に、後遺症の症状がみられます。小児の場合、学校に行かれない、学習に支障が出るなど、子どもたちの将来への影響が懸念されます。

主な症状:強い倦怠感、ブレインフォグ(記憶障害、知的明晰さの欠如、集中力不足、精神的疲労など)、せきなど

新型コロナウイルス感染後、数週間経ってから発症する多系統炎症性症候群(MIS-C)が国内外で報告されています。MIS-Cは心臓など多臓器に影響を及ぼし集中治療室での入院治療が必要となる重い病気で、発症の中心年齢は8~11歳です。感染者が多い米国ではMIS-Cによる死亡も報告されています。

若い人では、新型コロナウイルス感染症の合併症として心筋炎・心膜炎を発症する恐れがあります。感染後の心筋炎・心膜炎の発症頻度は、ワクチン接種後の副反応よりもはるかに高いことが報告されています。

予防は?

生後6か月以上は、新型コロナワクチンで予防します。

新型コロナウイルス感染症は、子どもの重症化や死亡、後遺症のリスクがある重大なVPDです。できるだけ早く接種してください。

「早めの接種」を勧める3つの理由

  1. 重症化・死亡リスク
    2022年から小児の重症例、死亡例が増加しています。
  2. 長引く後遺症
    感染後、長期にわたる強い倦怠感やブレインフォグ(記憶障害、集中力低下)では、日常生活や学習に支障をきたします。
  3. 無料で受けられななくなる
    2024年4月以降は任意接種となりますので、公費(無料)で接種ができるのは、2024年3月末までです。

各月齢・年齢のワクチンの種類と接種スケジュールはこちらをご覧ください。


接種後に、接種部位の痛みや疲労、発熱、頭痛等、様々な症状が現れることがありますが、ほとんどが軽く数日で回復しています。

新型コロナワクチンの前後にインフルエンザワクチン以外のワクチンを受けるときには、2週間以上あけることが必要です。インフルエンザワクチンは同時接種ができます。

(2023年11月更新)