このコーナーでは、年齢ごとにスケジュールの立て方のお話をします。お子さんの年齢ごとにスケジュールの立て方を整理していますので、参考になさってください。では、お子さんの月齢・年齢別に考えてみましょう。
「ワクチンデビューは、生後2か月の誕生日」VPDから子どもを守るための完璧スケジュール
赤ちゃんの1か月健診が終わってひと安心ですが、外出の機会が増えてくるとこわい感染症から守ることも考えなければなりません。そこで強い味方になるのがワクチンです。必要なワクチンを、ベストなタイミングできちんと接種すれば、VPDから赤ちゃんを守ってあげられます。
| 1か月 | 生後1か月で1か月健診を受けたら、いよいよ予防接種に向けての準備です。まず始めたいのがかかりつけの小児科さがし。生後2か月になったらすぐにワクチンデビューを果たせるように、事前に小児科でワクチンの相談をすると良いでしょう。予防接種は予約制の小児科が多いので、早めに予約をしましょう。 |
| 2か月 | できれば生後2か月になった“その日”に次の4つのワクチンを同時接種で受けます。これらのワクチンは、小さな赤ちゃんが感染すると重症化して入院や命にかかわるVPDを予防します。できるだけ早く接種していち早く免疫をつけることが重要です。 ・0歳で受けるワクチンは7種類・17回以上もあるため、同時接種が基本です。 |
| 3か月 | 2か月の4ワクチンの同時接種の4週間以後に、三種混合(DPT)を追加した5つのワクチンを同時接種で受けます。 ・百日せきが流行しています。3か月になったら、すぐにDPTを受けましょう。 |
| 4か月 | 3か月の5つのワクチンの同時接種の4週間後に、次の3つのワクチンを同時接種で受けます。 3つのワクチンの同時接種の1週間後にBCGを受けます。 ・百日せき予防のために、BCGの前に三種混合(DPT)ワクチンを2回接種することをおすすめします。 |
| 5か月 | BCG接種の4週間後にDPTワクチンを受けます。 |
「まだ間に合う、生後3か月からのワクチンデビュー」同時接種で追いつく安心スケジュール
多くの保護者の方が予防接種についてあらためて考えるのは、自治体から予防接種のお知らせが届いてから。すでに生後3か月を過ぎているかもしれません。本当は「生後2か月にワクチンデビュー」が理想的ですが、今からでも遅くはありません。すぐにかかりつけの小児科で予防接種のスケジュールをたてましょう。同時接種を行えばさらに安心。今からでも十分間に合います。
まず何をおいても、髄膜炎を予防するヒブワクチンと小児用肺炎球菌ワクチンを急いで受けましょう。三種混合(DPT)とロタワクチン、B型肝炎ワクチンとの5種類の同時接種がおすすめ。
BCGを集団接種で生後4か月に接種の場合
百日せきが流行しているのでDPT2回以上を接種してから、BCGを接種するのがおすすめ。
・BCGが集団接種の地域でも、自治体での健診と集団接種を翌月に遅らせることも可能です。
| 3か月 | 【ヒブ①】【小児用肺炎球菌①】【DPT①】【ロタウイルス①】【B型肝炎①】 |
| 4か月 | (3か月の同時接種の4週間後)【ヒブ②】【小児用肺炎球菌②】【DPT②】【B型肝炎②】 (4か月の同時接種の1週間以後)集団接種で【BCG①】 |
| 5か月 | (BCG接種から4週間後):【ヒブ③】【小児用肺炎球菌③】【DPT③】【ロタウイルス②】 ロタウイルスワクチンは生後24週以降は受けられません。 |
BCGが個別接種の地域では同時接種もできます。
| 3か月 | 【ヒブ①】【小児用肺炎球菌①】【DPT①】【ロタウイルス①】 |
| 4か月 | (3か月の同時接種の4週間後)【ヒブ②】【小児用肺炎球菌②】【DPT②】【B型肝炎①】【BCG】 |
| 5か月 | (4か月の同時接種の4週間後)【ヒブ③】【小児用肺炎球菌③】【DPT③】【ロタウイルス②】【B型肝炎②】 |
「保育園や育児サークルなど集団生活とワクチン」VPD対策スケジュール
1歳になったら最初に受けたいのは、MR(麻しん風しん混合)ワクチン。麻しんは重大なVPDであり、ここ数年の大きな流行はなくなりましたが、今でもかかってしまうことがあります。他に受けたいのが、みずぼうそう(水痘)ワクチンとおたふくかぜワクチンです。これらのワクチンは同時接種もできますので、かかりつけ医と相談してください。ただし、保育園などで特定のVPDが流行しているときは、そのワクチンを優先してください。
1歳代のワクチンで忘れてならないのが、三種混合(DPT)、ヒブ、小児用肺炎球菌ワクチンの追加接種です。上記のワクチンの次に受けるようにしましょう。もし、ヒブ、小児用肺炎球菌ワクチンを1回も接種していない場合には、かかりつけ医と相談して、ぜひ急いで接種してください。
| 1歳(12か月) | できれば1歳の誕生日に【MR(麻しん風しん混合)①】、【みずぼうそう①】、【おたふくかぜ①】を同時接種で受けます。 |
| 1歳1か月 | 【ヒブ④】、【小児用肺炎球菌④】、【三種混合(DPT)④】の追加接種を同時接種で受けます。 ヒブと小児用肺炎球菌ワクチンを0歳代で1回も接種していない場合には、急いで接種しましょう。ヒブは1回接種、小児用肺炎球菌ワクチンは1回目から60日以上の間隔をあけて2回目を接種します。 |
「来年度は小学生。入学までに受けておきたい」入学準備ワクチンスケジュール
小学生になってVPDにかかると、軽くても多くの場合1週間程度は学校を休むことになります。勉強が遅れたり行事を欠席したり、といった事態は避けたいですね。そこで、入学前にVPD対策をしっかりしておくことをおすすめします。入学前年(年長さん)になるとMR(麻しん風しん混合)ワクチンを早めに接種します。秋になるとインフルエンザワクチンの接種がはじまりますので、おそくとも夏休みまでに受けておくとよいでしょう。このとき、これまでに接種していないワクチンをリストアップして、かかりつけ医と今後のスケジュールなどを相談するとよいですね。就学時健診や入学説明会ではワクチンの接種記録を提出しますので、準備しておきましょう。
≪小学校入学までに接種を済ませておくワクチンと接種回数(接種のおすすめ時期)≫
| MR(麻しん風しん混合)ワクチン | 2回(1歳と小学校入学の前年) |
| 日本脳炎ワクチン | 3回(3歳代で2回、4歳代で1回) |
| おたふくかぜワクチン、 みずぼうそうワクチン |
(1歳以上で各2回) |
| 三種混合(DPT)ワクチン | 4回(0歳代で3回、1歳代で1回) |
| 小児用肺炎球菌ワクチン | 一度も接種してないなら1回(9歳まで接種可能)、すでに接種していて必要回数を受けていない場合はかかりつけ医に相談してください。 |
| 小児用肺炎球菌ワクチン | 3回 |
「もうすぐ、中学生。思春期のワクチンチェック」思春期スケジュール
≪小学校の高学年で接種するワクチン≫
| 二種混合(DT)ワクチン | 11~12歳に定期接種で受けます。 |
| 日本脳炎ワクチン | 9~12歳で追加接種を受けます(定期接種)。接種勧奨差し控えの間の特例措置がありますので、4回の接種が完了していない人は早めに接種するようにしましょう。 |
| ヒトパピローマウイルス(HPV) ワクチン(子宮頸がんなどを予防) |
ヒトパピローマウイルスは主に性行為で感染します。ワクチン未接種の人は、将来の子宮頸がん予防のためにぜひ受けましょう。日本には2種類のワクチンがあり、9~10歳から接種できます。11~14歳がおすすめの接種時期で、2010年末から公費助成が始まりました。対象年齢、費用、予診票(接種券)の取り寄せ方法などくわしくはお住まいの自治体までお問い合わせください。 |
| MR(麻しん風しん混合)ワクチン | 2013年3月末までは中学1年生と高校3年生に相当する学年の子どもは定期接種で受けます。接種率が低くしばしば流行します。必ず受けるようにしましょう。 |
| B型肝炎ワクチン | 成人のB型肝炎ウイルスは主に性行為で感染します。ワクチン未接種の人は、将来の肝臓がん予防のためにぜひ受けましょう。そのほか、母子健康手帳を見直して、受け忘れているワクチンがないか確認をしておきましょう。 |