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子宮頸がん(ヒトパピローマウイルス感染症)

どんな病気

子宮頸がんにかかる女性は毎年約15,000人あり、その中で毎年約3,500人が亡くなる大変重大な病気です。がんというと子宮体がんを含めて主に中高年になってからのことが多いのですが、この子宮頸がんは20代前半からかかり、20代、30代の若い女性が多くかかっているのが現実です。
このがんの原因は人のパピローマ(人乳頭腫)ウイルスであることが分かってきました。中でも16型と18型が主な原因です。主に性行為を通じて感染します。性行為開始が低年齢化しておりますので、最近患者さんの数が急増しています。しかしこのウイルスは乳頭腫という、いわゆるイボのウイルスですので、皮膚を含めて性行為以外でも感染しますので、普通の性行為感染症(STD)とは異なります。

重症になると

このウイルスにかかった方のうち約99%以上の方は知らない間にかかって、知らない間にウイルスが消えて行きます。残りの方にがんが発生しますが、普通はゆっくりと進行します。子宮がん検診で発見されれば手術になります。進行してくると、大がかりの手術になり、手術後の障害も多いものです。
このようにがんになる可能性は低く、進行は普通はゆっくりですが、それでも残念ながら毎年約3,500人が亡くなっているのが現実です。

予防は?

がんの発生率の高い16型と18型のパピローマウイルスに対するワクチン(サーバリックス:GSK社製)が使用できるようになりました。性行為開始前に接種を始めることが望ましく、日本では10歳以上の女性に接種できます。推奨年齢は11歳から14歳です。

接種回数は合計3回(初回、その1か月後、初回から6か月後)で、筋肉注射します。この時期にはDT(ジフテリアと破傷風)ワクチンの接種もありますので、接種に関しては小児科で相談してみるとよいでしょう。ほかに産婦人科、あるいは内科でも受け付けますが、必ず前もって接種できるかどうか確かめてください。
接種により約70%の子宮頸がんを予防できるとされます。しかしこのワクチンで防げないタイプのウイルスもいますので、必ず子宮頸がん検診を受けることが大切です。検診を受ける率は、欧米では約80%ですが、日本ではなんと20%と大変低いのが問題です。ワクチンを受けた方でも20歳過ぎたら総ての女性は子宮がん検診を受けることが大切です。

接種の推奨年齢以上で、まだ接種していない女性も是非キャッチアップ(接種漏れ)接種を同じ回数接種してください。日本では子宮がん検診を受ける人が少ないので、45歳までの方に勧められています。このあたりは、検診のことも含めて、産婦人科の先生とご相談ください。
接種料金は1回に付き、1.5万から2万くらいと思われます。今後お住まいの地域での接種費用補助が広まると思いますので、この点もお住まいの自治体などでお確かめください。

接種後の注意

副作用としては受けたところの痛み、局所反応くらいです。痛さも他のワクチンと大きく変わらないとされます。接種後に頭痛や胃腸の不調などを訴えるかたもいますが、これらの症状が起こる割合は、いわゆる“ニセ薬(プラセーボ)”を受けたときの差がないことが分かっており、ワクチンの本当の副作用ではないとされます。
10歳以上の女性は、ワクチン接種(種類は問いません)だけでなく、血液検査の採血でも緊張のあまり失神する人もおります。緊張しやすい方は接種前に接種医に申し出て、できれば30分くらい、しっかり落ち着くまで接種した医療施設で横になるのも良いことです。
繰り返しますが、子宮癌検診をしっかりと受けてください。より詳しい情報は allwomen.jp を参考になさってください。

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