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予防接種スケジュール
プレママ・新パパ・ママの合言葉「ワクチンデビューは、生後2か月の誕生日」
多くの子どものワクチンが日本でも受けられるようになり、防げる病気が増えました。接種回数が多く、どのように受けたらよいかはママやパパの悩みのひとつ。大切な赤ちゃんをVPD(ワクチンで防げる病気)から守るために、もっとも早く、確実に必要な免疫をつけるためのスケジュールを提案しています。

「ワクチンデビューは、生後2か月の誕生日」 予防接種スケジュール

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スタートダッシュが肝心。生後2か月になったらすぐ始めよう

ワクチンの目的はVPDの予防です。とくに乳児は感染症に対する免疫が未発達のため、ひとたびかかってしまうと重症化しやすく入院が必要になったり、命にかかわったりする場合があります。VPDにかかりやすい時期になる前にあらかじめワクチンで十分な免疫をつけておくことが大切です。特にヒブ、肺炎球菌、ロタウイルス、B型肝炎、百日せき菌による感染症に対するワクチン接種は生後6か月になるまでに、必要な回数を済ませておきましょう。
0歳児のワクチンには生後2か月になる前に接種できるものもありますが、全体のスケジュールや病気にかかるリスクを考えますと、初めてのワクチンは生後2か月の初日、2か月の誕生日にはじめましょう。例えば、4月25日生まれの赤ちゃんなら、6月25日からはじめます。妊娠中から小児科をさがしはじめて、1か月健診がおわったら実際に小児科に問い合わせをしてみると、2か月からスムーズにはじめられますよ。

早く免疫をつけるためには、同時接種が必要不可欠

生後6か月までに受けたいワクチンは6~7種類(接種回数は15回以上)もあります。多数のワクチンを1本ずつ受けていては接種が遅れがちになり、確実にVPDを予防することができなくなってしまいます。保護者の方も毎週接種のため通院しなければならず、たいへんです。そのうえワクチンを後回しにしたためにVPDにかかってしまったら・・・。そのようなことのないように、一度に複数の免疫をつけられる同時接種をおすすめします。
「小さな赤ちゃんに複数のワクチンを接種して大丈夫?」保護者の方は不安になりますね。でも、安心してください。同時接種は、日本ではここ数年で増えてきたのですが、世界では当たり前のこと。欧米では生後2か月の赤ちゃんに6種類のワクチンを接種しています。世界中の小児科医が同時接種を実施しているのは、予防接種スケジュールが簡単になり、接種忘れなどがなくなる(接種率があがる)だけでなく、早く免疫をつけるというワクチン本来の目的を果たすためには必要だからです。


ワクチンデビューは、注射4本と飲むワクチン1本

初めての予防接種でいきなり5種類のワクチンを受けるのはなぜでしょう。
ヒブと小児用肺炎球菌ワクチンは、細菌性髄膜炎を予防します。細菌性髄膜炎は生後6か月を過ぎるとかかる子どもが増えてきますので、それまでに初回3回の接種を済ませておくことが大切です。ロタウイルス感染症も生後5~6か月から増えますので、生後2か月の初日から(遅くとも生後14週6日までに)接種をはじめます。 2回接種ワクチン(ロタリックス)では生後24週0日、3回接種ワクチン(ロタテック)では生後28週0日までに2回接種を完了させなければなりません。B型肝炎は母子感染の心配がないお子さんであれば生後2か月の接種をおすすめします。四種混合ワクチンで予防する百日せきは、低月齢の赤ちゃんがかかると重症になりやすいので、できるだけ早い接種がおすすめです。
このように、初めての予防接種で、5種類もワクチンを受けるには、それぞれに理由があるのです。


BCGは個別接種か集団接種か

予防接種は、自治体が指定した日時・場所で受ける「集団接種」と小児科などの医療機関で個人で受ける「個別接種」があります。BCGは集団接種の地域と個別接種の地域がありますので、お住まいの自治体に確認しておきましょう。

生ワクチンは、接種間隔に注意

ワクチンには「不活化ワクチン」と「生ワクチン」があります。注射の生ワクチン同士の接種間隔は、4週間あける必要があります。スケジュールをたてるときには注意しましょう。

予防接種は、かかりつけの小児科で

0歳赤ちゃんの予防接種スケジュールは、同時接種を前提としたスケジュールです。実際には、生後2か月からはじめられなかったり、体調を崩して予定通りにすすまなかったりすることもありますね。そのような場合でも、それぞれのワクチンをできるだけ同時接種で受けるようにしておけば、早くVPDの予防ができます。かかりつけ医は、同時接種で受けられる小児科を選び、早く、確実に免疫を獲得できるスケジュールを相談しましょう。