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予防接種スケジュール

どのワクチンから接種すればいいの?
-スケジュールの5つのポイント-

上手に予防接種スケジュールを立てるためのポイントを紹介します。

Point1 時期が来たら、すぐ受ける

三種混合(DPT)は生後3か月になったらすぐに受ける。MRワクチンは1歳のお誕生日がきたら、すぐに受ける。予防接種は、その病気にかかる前に受けるもの。かかってしまってからでは遅いのです。病気はいつかかるかわかりません。これは、予定日より早く、小さく生まれた赤ちゃんも同じです。
生まれた日から数えて受けられる時期が来たら、すぐに受けましょう。ただし多少の例外がありますので、詳しくは各ワクチンの項目を参照してください。

Point2 流行しているVPD、重症になりやすいVPDを優先

地域で流行しているVPDや重症になりやすいVPDがあれば、まずその予防接種を優先します。場合によっては、通常の接種年齢になっていなくても受けた方がいい場合もあるので、かかりつけの小児科医に相談してください。また、実際の接種時期は、その地域の医師会の方針などの影響も受けますので、理想通りにいかないこともあります。

VPDの流行状況、特徴
かかる人が多い 百日せき、麻しん、風しん、みずぼうそう(水痘)、おたふくかぜ
・百日せきは三種混合(DPT)ワクチン、麻しんと風しんはMR(麻しん風しん混合)ワクチンで予防する。
・任意接種のみずぼうそう(水痘)とおたふくかぜもワクチンで予防する。
たいへん重症 細菌性髄膜炎
・原因は、ヒブ感染症と肺炎球菌感染症などがあり、この2つの菌にかかる人は年間800人以上にもなる。
・ヒブワクチン(アクトヒブ)と小児用肺炎球菌ワクチン(プレベナー)で予防する。(主に高齢者の肺炎予防に使用される肺炎球菌ワクチン「ニューモバックス」は子どもの細菌性髄膜炎予防のワクチンではない)
・ヒブと小児用肺炎球菌の2つのワクチンを「髄膜炎ワクチンセット」と覚えま
しょう。
流行季節がある インフルエンザ
・インフルエンザワクチンで予防する。
・主に冬に流行して、かかる人は大変多い。
・脳炎・脳症などの重症な合併症を起こすこともある。

日本脳炎
・日本脳炎ワクチンで予防する。
・蚊の活動が活発になる夏と秋に流行するが、人から人への伝染はしない。
・ワクチンなどのお陰でかかる子どもは大変少ないが、かかれば治療法はない。
・地域差がある。
ワクチンのお陰で
流行が少ない
結核
・BCGワクチンで予防する。
・高齢者は多いが、15歳以下の子どもは、年間100名に満たない。
・0歳代は重症になりやすい。しかし、かかるのは年間10名以下で、家族内(または接触者)に結核患者さんがいない場合は、まず発症することはない。

破傷風、ジフテリア
・三種混合(DPT)ワクチンで予防する。
かかる人はほとんどいないが、三種混合(DPT)ワクチンを受けてないと、子どもでもかかり、大変重症になりやすい。
流行していない ポリオ
・ポリオワクチンで予防する。国内では20年以上もかかった人がいないので、ほかのワクチンを先に接種してから、ポリオを受ければよい。

Point3 効率的・効果的な受け方を考える

1つの予防接種を受けると、次の接種を受けるまで、一定の期間をあけることになっています。BCGやポリオなど生ワクチンの場合は4週間、三種混合(DPT)や日本脳炎など不活化ワクチン(トキソイドを含む)の場合は1週間です。
三種混合(DPT)を先に受ければ1週間でBCGを接種できますが、BCGを先に受けたら4週間あけなければ三種混合(DPT)を接種できません。満1歳のお誕生日の2週間前にポリオワクチンを飲んでしまったら、MR(麻しん風しん混合)ワクチンの予防接種が2週間も遅れてしまいます。接種間隔や回数を考えて、効率的・効果的に受けられるように接種順序の工夫をしましょう。

次にいつ受けられる?-接種間隔の数え方-
予防接種から次の別の種類の予防接種までの接種間隔は、「生ワクチン4週間(中27日)」「不活化ワクチン1週間(中6日)」。これは、水曜日に接種したら、「4週間後の水曜日」「1週間後の水曜日」に次のワクチンを受けられるということ。

例)
8月1日(水)BCG接種なら⇒8月29日(水)DPTが受けられる
8月1日(水)DPT接種なら⇒8月8日(水)BCGが受けられる

Point4 同時接種ならスケジュールも簡単

同時に2種類、3種類のワクチンを受けることができたなら、ややこしい接種間隔を考えずにすみます。どのワクチンを先にするか考える必要がなくなり、スケジュールはとても簡単です。予防接種に行く回数も減り、期間も大幅に短縮できます。何よりも、必要な免疫を早くつけることができます。
受けられる時にできるだけ多くの予防接種を受ける同時接種は、外国なら当たり前の方法です。米国では生後2か月の赤ちゃんは6種類・5本のワクチンを同じ日に接種します。
日本でも、かかりつけ医が必要と考える時には、同時接種をすることができますので、接種時期が近いワクチンは同時接種もおすすめです。残念ながら、同時接種はまだ一般的ではありませんが、徐々に増えつつあります。
同時接種の組合せの例:
(1)三種混合(DPT)ワクチン・ヒブワクチン・小児用肺炎球菌ワクチン
(2)みずぼうそう・おたふくかぜ
これ以外でも、どんな種類でも,悪い組み合わせはありません。ただし、生ワクチンの接種後の4週間はほかのワクチンは接種できないことを考慮して接種医と相談してください。

Point5 わからないことは早めに相談

かぜをひいたけどいつから受けられる?アレルギーがあるけど大丈夫?うーん、わからない・・・。そんな時は、悩むより早めに相談を。予防接種のことをよく知っているかかりつけの小児科医なら的確なアドバイスをもらえます。保健所や保健センターでは、定期接種の情報だけのことが多く、やはり小児科医に相談することをおすすめします。

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