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子供のVPD

A型肝炎

どんな病気

A型肝炎ウイルスにより、引きおこされるVPDです。このウイルスは便から排出され、このウイルスで汚染された食べ物を食べることによってうつります。料理人の手から食べ物についたり、自然にA型肝炎ウイルスが集まったカキ(牡蠣)を生で食べたりして、うつることもあります。

約1か月の潜伏期間の後に、発熱や黄疸(おうだん)があらわれて発症します。多くは数週間くらいの入院で後遺症もなく治まります。気がつかない程度に軽いこともありますが、劇症肝炎といって命にかかわることもあります。かつて下水道の普及が進まず、かつ多くの人が井戸水を利用していた時代には水を介して自然に免疫がついていました。最近はほとんどの家庭が水道を利用するようになってきたため自然感染の機会が激減し、50歳代以下の日本人のほとんどは免疫を持っていません。そのため免疫をつけるにはワクチンが有効です。

重症になると

細胆管炎性肝炎(さいたんかんえんせいかんえん)といって、治るのに半年くらいかかる場合もあります。また、劇症肝炎になると、死亡する確率が高まります。

予防は?

A型肝炎ワクチン(任意接種、不活化ワクチン)で予防します。十分に加熱した食べ物からはうつりませんが、ウイルスがついた手で食べ物に触るとうつる可能性もあります。回転寿司店で料理人を介して集団感染した例もあります。

米国ではA型肝炎ワクチンは定期接種になっていて、1歳から全員が受けるのが基本です。日本では15歳以下は未認可のA型肝炎ワクチン(不活化ワクチン)で防ぎます。子どもがこのワクチンを受けるときは正式な認可がないので補償もないと言うことを承知で受けることが必要です。接種時期は1歳からで、3回(米国製ワクチンでは2回)接種をします。スケジュールは、2回目は2~4週後、3回目は半年から1年後です。日本での流行は、以前に比べれば大幅に減っていますが、完全になくすことは不可能です。米国式の全員接種が理想的と考えられますが、全員接種は欧州でも行われていないので、不必要という考え方もあります。

しかし、常に流行している中・低開発国はもとより、欧米豪州などでも少ないながら流行がみられるので、海外旅行や移住の時には子どもでも接種が必要になります。その際は、海外渡航に精通した施設で相談してください。

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