A型肝炎ウイルスにより、引き起こされます。このウイルスは便から排出され、このウイルスで汚染された食べ物を食べることによってうつります。料理人の手から食べ物についたり、自然にA型肝炎ウイルスが集まったカキ(牡蠣)を生で食べたりして、うつることもあります。
約1か月くらいの潜伏期間の後に、熱が出たり、黄疸(おうだん)が出て発症します。多くは数週間くらいの入院で後遺症もなく治まります。気がつかない程度に軽いこともありますが、劇症肝炎といって命にかかわることもあります。
細胆管性肝炎(さいたんかんせいかんえん)といって、治るのに半年くらいかかる場合もあります。また、劇症肝炎になると、死亡する確率が高まります。
充分に加熱した食べ物からはうつりませんが、ウイルスがついた手で食べ物に触ると、かかる可能性もあります。
日本では15歳以下は未認可のA型肝炎ワクチン(不活化ワクチン)で防ぎます。米国ではA型肝炎ワクチンは定期接種になっていて、全員が受けるのが基本です。接種時期は1歳からで、2回(日本製ワクチンでは3回)接種をします。日本での流行は、以前に比べれば大幅に減っていますが、完全になくすことは不可能です。米国式の接種が理想的と考えられますが、全員接種は欧州でも行われていないので、不必要という考え方もあります。
しかし、欧米豪州など以外の国では、依然として流行がみられるので、海外旅行や移住の時には子どもでも接種が必要になります。その際は、海外渡航に精通した施設で相談してください。