風しんウイルスによって急性の発熱と発しんを起こすVPDです。以前からワクチンを2回接種してきた欧米とは大きく異なり、日本ではいまだに風しんが流行します。かかる年齢は生後1歳くらいからで、大人もかかりますが、たいていは軽く済みますが、重症になる例も無視できません。麻しん(はしか)ほどではありませんが、感染力が強く、症状の出ないままほかの人にうつす可能性があります。
約2~3週間の潜伏期の後に熱が出て、首のリンパ節がはれます。また熱と同じ頃に体に赤い発しんが出てきます。発熱するのは3~4日間ですが、熱の出ない人もいて、多くの場合はかぜ程度の症状です。
たいていは軽い症状ですが重くなる場合もあり、以下の合併症が問題です。
風しん脳炎:
3~5千人に1人におこり、風しんウイルスが脳に炎症をおこします。
血小板減少紫斑病:
3千人に1人にみられ、風しんが治って数週間後に血が止まらなくなります。
先天性風しん症候群:
妊娠初期の女性がかかると生まれつきの難聴、白内障(目のレンズの部分が白くにごって見えなくなる病気)、心臓病、精神運動発達遅滞などを持った先天性風しん症候群の子どもが生まれます。
MR(麻しん風しん混合)ワクチン(定期接種・生ワクチン)で予防します。1歳代と小学校入学前の1年間に2回接種します。保護者も、ワクチンを受けていない、抗体がなくなっている場合には、必ずワクチンを接種しましょう。また、パパがワクチンを受けていないとパパから妊娠中にうつることがありますので、パパにも接種しましょう。