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2013-03-13 11:18:12

子宮頸がんの予防ワクチン(HPVワクチン)の副作用報道について

このたび定期接種化されることになったヒトパピローマウイルス:HPV(子宮頸がんなどの予防)ワクチンの必要性や安全性に対して、少数ですがネット上で疑問を投げかける人たちがおられます。

結論から言いますと、このワクチンの接種は現在でも世界中で行われていて、必要性や安全性などの問題で中止した国はありません。WHO(世界保健機関)も一貫して接種を推奨しております。

 

当会のホームページに概略が載っておりますが、もう一度基礎に戻って説明致します。

子宮頸がんは、乳がんなどと同様に悲惨な病気です。患者さんの生の声は患者の会のホームページやブログなどをご覧ください。原因のウイルスに感染しても、その多くが発病までに至らないことは事実ですが、それでも最終的に日本では毎年15千人が子宮頸がんになり、3千5百人が死亡しています。ワクチンに含まれる16型、18型ウイルスが主な原因ですが、含まれてないウイルスもあります。そのために、10代からのワクチン接種と、20歳からの子宮がん検診の両方を受けることが大切です。ワクチンに含まれる16型、18型のウイルスは、他のウイルスに比べてがんの進行が早いので危険で、その上に検診で見つけにくい腺がんというタイプの子宮頸がんも起こします。

 ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンについてくわしくはこちら

 ヒトパピローマウイルス感染症についてくわしくはこちら

 

すべてのワクチンはゼロリスクではありませんが、現在はこれほど安全性についてよく調べられているものはありません。ネット上の無責任な意見に惑わされることなく、安心してワクチン接種を受けてください。