ロタウイルスワクチン

生ワクチン
経口ワクチン(口から飲むタイプ)
2020年10月から定期接種

定期接種の対象は、2020年8月以降に生まれたお子さんです。7月までに生まれたお子さんは、生後2か月になったら任意接種でロタウイルスワクチンを受けましょう。接種費用の助成は自治体にご確認ください。

現在、ロタウイルス感染症を予防するワクチンには、ロタリックス(GSK:1価ワクチン、2回接種)、ロタテック(MSD:5価ワクチン、3回接種)の2種類があります。日本では、ロタリックスが2011年11月に、ロタテックが2012年7月に発売になりました。

予防するVPD

ロタウイルス感染症(多くの子どもがかかる嘔吐・下痢を起こすロタウイルス胃腸炎と脳炎などの重い合併症)

接種時期と接種回数

生後6週から接種できますが、ほかのワクチンとの同時接種を考えて、生後2か月からが最適です。ワクチンの種類によって2回または3回接種します。どちらも初回を14週6日までに接種することが推奨され、接種できる期間が決められています。これがほかのワクチンと異なる点です。この目的は、腸重積症*(腸閉塞の一種)が起こりにくい低い年齢で接種することです。

おすすめの受け方

どちらのワクチンも生後6週から接種をはじめることができますが、初回接種は生後2か月にヒブ・小児用肺炎球菌ワクチンなどとの同時接種がおすすめです。それができない場合でも、初回接種は遅くとも生後3か月半過ぎ(生後14週6日)までに受けましょう。

接種できる期間がとても短いので、お子さんが生まれたらできるだけ早めにかかりつけの小児科医と相談して、接種スケジュールを立てておきましょう。

スケジュールを立てる時のポイント

生後2か月で受けるロタウイルス、ヒブ、小児用肺炎球菌ワクチンとの同時接種ができます。

ワクチンの効果と安全性

ロタウイルスによる嘔吐下痢症を防いだり、軽くしたりして、点滴や入院が必要になるほどの重症例を約90%減らします。結果として、脳炎などの重い合併症も防ぎます。

ロタウイルスには多くの種類(型)があります。ウイルスの種類が異なると、できる免疫が異なり、免疫ができても弱いこともあります。5歳頃までに少なくとも1回はかかりますが、その後も何回かかかることがあります。

現在は使用されていませんが、いわば「初代」のロタウイルスワクチン(ロタシールド)は接種後の腸重積症*発生増加のため発売中止になりましたが、現在のワクチン(ロタテック・ロタリックス)では、接種時期を守ることで、欧米では問題なく安全に接種されています。決められた期間内に接種を完了できるようかかりつけの医師とご相談ください。

●『ロタリックス』[1価・2回接種]
一番流行して重症化しやすい1種類のロタウイルスを弱毒化したワクチンです。交差免疫**によってほかの種類のロタウイルスにも有効であることがわかっています。
4週間隔で2回接種します。遅くとも生後14週6日(生後3か月半過ぎ)までに1回目を受け、生後24週(168日)までに接種を完了します。生後24週以降は接種することができません。

●『ロタテック』[5価・3回接種]
流行して重症化しやすいウイルスを含む5種類のロタウイルスを弱毒化したワクチンです。 4週間隔で3回接種します。遅くとも生後14週6日(生後3か月半過ぎ)までに1回目を受け、生後32週(224日)までに接種を完了します。生後32週以降は接種することができません。

同時接種について

早く免疫をつけて、危険なVPDから子どもを確実に守るために同時接種は欠かすことのできないものです。同時接種が安全であることは、世界の何億以上の子どもたちが受けてきていることからも、世界の常識であり、日本でも確認されています。接種年齢になっていれば、何本でも受けられます。米国では、生後2か月の時は6種類も受けています。


*腸重積症:子どもに多い病気で、腸が腸の中に折り重なるように入り込み、腸閉塞を起こします。多くは、原因は不明です。いちごゼリー状の血便、5~10分おきに不機嫌で顔色が悪くなるなどの症状が見られ、救急外来受診が必要です。

**交差免疫:ワクチンに含まれているウイルスに対する免疫を獲得することで、タイプの似ているほかのウイルスにも防御反応を示すこと

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