新型コロナワクチン

mRNAワクチン
任意接種(高齢者は定期接種)

2024年3月までは、特例接種として自治体が指定する医療機関・接種会場で公費(無料)で接種していましたが、現在は任意接種となります。
2024年4月現在、接種できるワクチンは「スパイクバックス(モデルナ)」のみです。「コミナティ(ファイザー)」の接種は、12歳以上では5月9日から、生後6か月~11歳までの小児は秋冬接種からとなります。

予防するVPD

接種時期と接種回数

新型コロナワクチンの対象年齢は、生後6か月以上です。接種年齢やワクチンの種類によって接種スケジュールが異なります。
初回接種では、途中で年齢区分が変わっても、1回目と同じ種類のワクチンを接種します。追加接種では、接種時点での年齢区分のワクチンを接種します。

対象年齢(1回目の接種時)  ワクチン名 接種スケジュール
生後6か月~4歳 ファイザー(コミナティ):有効成分を12歳以上の10分の1に減量した乳幼児用ワクチン 【初回接種】 3回
(1回目の3週間後に2回目、2回目の8週間後に3回目)
【4回目以降】前回接種後3か月以上あける
モデルナ(スパイクバックス):12歳以上の2分の1に減量して接種 【初回接種】4週間の間隔をあけて2回
5~11歳 ファイザー(コミナティ):有効成分を12歳以上の3分の1に減量した乳幼児用ワクチン
モデルナ(スパイクバックス):12歳以上の2分の1に減量して接種
前回接種から3か月以上あけて接種
※過去に新型コロナワクチンを受けたことがない場合、
およそ4週間の間隔をおいて2回接種
12歳以上 ファイザー(コミナティ)
モデルナ(スパイクバックス)
前回接種から3か月以上あけて接種
※過去に新型コロナワクチンを受けたことがない場合、
およそ4週間の間隔をおいて2回接種

おすすめの受け方

生後6か月以上で接種できます。
新型コロナウイルス感染症は、子どもの重症化や死亡、後遺症のリスクがある重大なVPDです。小児期のうちに免疫を獲得して新型コロナウイルスから日常を守るベースをつくるためにも、ワクチン接種をお勧めします。

ワクチンの効果と副反応

新型コロナワクチンを3~4週間隔で2回接種し1~2週間経つと体内に免疫がつくられ、新型コロナウイルス感染症に対する予防効果が高まります。ひとたび免疫を獲得しておけば、ワクチンの効果が低下しても追加接種によって迅速に効果を高めることができます。

接種後に、接種部位の痛みや疲労、発熱、頭痛等、様々な症状が現れることがありますが、ほとんどが軽く数日で回復しています。

日本における心筋炎・心膜炎については、ほかの年代よりも10~20代、女性よりも男性、ファイザーよりもモデルナのワクチン接種後の報告頻度が高くなっています*。いずれも軽症の場合が多く、ワクチン接種後の副反応よりも感染後の心筋炎・心膜炎の発症の方が発症頻度がはるかに高いことがわかっています。ワクチン接種のメリットの方が大きいと考えられますので、接種をお勧めします。

*2023年11月21日閲覧:https://www.cov19-vaccine.mhlw.go.jp/qa/uploads/0079_231027.pdf

接種に不安や迷いがある場合

思春期年代では、接種に対する強い不安や恐怖などのストレスが「予防接種ストレス関連反応(Immunization Stress-Related Responses:ISRR)」を引き起こすことがあります。

ISRRがおこりやすい人 10歳代、失神経験者、以前の注射後にいやな経験をした人、血液や注射やけがに対する恐怖心が強い人、不安障害や発達障害のある人 など

接種に対して不安や迷いがあるときには、かかりつけ医などに相談して、適切な時期に接種をするようにしてください。

(2024年4月更新)

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